言語処理学会年次大会2024 若手奨励賞

当研究室の博士学生の牧野晃平君が、言語処理学会年次大会の若手奨励賞を受賞しました。以前、プログラム委員長を務めた関係で選考に関わった経験がありますが、数多くの秀逸な論文の中から、若手奨励賞に選ばれるのは至難の業です。2016年に当時M2の山根君が上位語・下位語とそのクラスタの同時学習で若手奨励賞に選ばれて以来の受賞になります。選考に関わった委員の皆様の苦労は良くわりますので、感謝の言葉しかありません。

P10-10訓練可能なk近傍Retrieverで関係抽出事例を導入したニューラルプロンプティング
牧野晃平 (豊田工大)
本研究は,近傍事例を用いたLLMによる関係抽出において,近傍事例選択Retrieverと関係抽出LLMの学習を同時に行うend-to-end学習を実現しました.既存研究のRetrieverは微分不可能な操作であったためRetrieverとLLMは個別に学習する必要がありましたが,本研究ではRetrieverの事例選択を埋め込み表現に変換し,更に,LLMの入力をソフトプロンプトで行うことで,end-to-end学習を可能としています.これにより関係抽出に適したRetrieverの学習が実現できると期待され,アイデアの新規性も認められるため,本研究は若手奨励賞に値すると判断しました.
https://www.anlp.jp/nlp2024/award.html

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