豊田工大シカゴ校に2日ほど滞在しました。構内がコロナ禍の期間にリノベーションされていましたので紹介します。
TTIC (Toyota Technological Institute at Chicago)は日本語では豊田工業大学シカゴ校という名称で、シカゴ大学のキャンパス内に存在する。シカゴ大学は、シカゴのダウンタウンから南に車で30分ぐらい走ったところにあり、その一角を豊田工業大学シカゴ校が使っている。TTICは独立したアメリカの大学院大学で日本人もほとんどいない。機械学習理論や計算量の研究で世界的な研究センターなので専門家の中ではよく知られている。たとえば、TTICの Turk 学長は顔認識手法のEigenface(固有顔)の発明者として有名だ。
TTICの窓から遠くにシカゴのダウンタウンが見える(縦横の線は網戸)。手前はシカゴ大学のキャンパスで、街(Hyde Park)の一般住宅と一体化している。
講義室


コロナ禍中のリノベーション後、オープンかつ余裕のあるスペースになっている。
以前、縦長の会議室兼講義室があった場所は、オープンなミーティングエリアになっている。

昼食を食べることができるエリア。ここもオープンエリアになっている。奥にはキッチンがあり、只でコーヒーやお茶が飲める(教職員だけでなく学生も)。この日はランチ時間にインド料理を食べる会が開催された。

2日ほど使わせてもらった教員室。ここはビジター用だが、他の教員室も同じぐらいの広さ。

会議室。この会議室には、先日逝去された古井前TTIC学長のお名前が付けられている。


今、アメリカは街中ではほとんどノーマスクで屋内でもマスクはしていない。大学での室内の会議もマスクなしが普通。稀に感染が気になる人(アジア系が多い)は外でもマスクをしている。それでもさすがにTTICは大学なので消毒のアルコールは学内の各所に押されている。

コロナ禍を経て3年ぶりのTTIC訪問だった。57th通りのNoodlesが営業していたことでほっとした。一方、Boothの学食はメニューが縮小されていて残念。よく食べていたピザがなくなっていた。新学期が始まると少しはメニューが増えるのかもしれない。注文も機械で注文と支払いをしてから、品物を受け取るような形になっていた。以前は、そこにあるピザなどを受け取って、レジで払うような日本でもよくあるカフェテリア形式だったのだが。
余談になるが、8月は新学期に向けた学生の移動や夏の旅行でシカゴオヘア空港での入国審査に1時間ぐらい並ばないといけない。かなり密な状態で並ぶのでこの時点で感染してしまわないかかなり心配になる。コロナ前はオヘアでの入国審査は機械で出来たのに、審査官による審査に変わっていて、しかもかなり慎重に入国審査をしているのが長い待ち時間の要因のような気がする。
現在帰国には日本行の飛行機の72時間以内のPCR検査結果が必要で、シカゴ大学やTTICの学生はシカゴ大学の検査センターで検査証明を取れるが、ビジターは一般の検査センターに行く必要がある。私は、18th通りあたりにあるLoop Medical Center – South Loop で検査を受けた。オンラインでの予約が必要。今はそんなに混んでいないそうで、午前中に検査をすると午後の4時ぐらいには結果がオンラインで通知される。一点だけ、検査結果を見るためのサイトのセキュリティが堅固で、Text(SMS)か直接電話を受け取れるアメリカ国内の電話番号をアカウント作成時に登録しておくことが必要。PCR検査結果に問題なかったので予定通り帰国できた。羽田空港での検疫もほとんど時間をとられなかった。MySOSアプリを事前にインストールして、帰国の1日前ぐらいには青色の表示に変えておくことがスムーズな検疫通過の条件だ。また、航空会社が日本出国時にはワクチンの接種証明、日本への帰国時にはPCR検査結果の航空会社のサイトへの事前アップロードを要求するのもコロナで変わった点。このような面倒な状況でも機内は満席になっていた。航空券代も通常の倍ぐらいの価格なのに。